最終更新日:2026年3月|編集部調査

うつ病・休職中の転職活動:まず確認すること

うつ病やメンタル不調で休職中に「今の会社には戻りたくない」「転職して環境を変えたい」と考える方は少なくありません。ただし、療養と転職活動を同時に進めることには注意が必要です。

まず確認すべきは「転職活動を始められる健康状態にあるか」という点です。主治医から「就労可能」という判断が出ている状態でないと、転職活動自体がストレスとなり症状が悪化するリスクがあります。

休職中の転職活動:推奨するタイミング

状態転職活動の推奨度理由
急性期(症状が重い時期)❌ 控える心身の回復が最優先。転職活動自体がストレスになる
回復期(症状が安定し始めた時期)△ 情報収集のみ求人情報の閲覧・自己分析程度ならOK。面接は控える
寛解期(症状がほぼ落ち着いた時期)○ 慎重に開始可主治医の許可を得て、無理のないペースで活動を開始
主治医から就労許可が出た後✅ 積極的に活動可通常の転職活動が可能。ただし体調管理を優先

面接での「休職理由」の伝え方

面接では休職理由を聞かれることがあります。正直に話すことが基本ですが、詳細な病名を話す義務はありません。

おすすめの伝え方例

「前職での業務負荷が過大になり、体調を崩したため一定期間療養を取りました。現在は主治医から就労許可をいただき、完全に回復した状態です。療養中に自分のキャリアを見つめ直し、御社の◯◯に携わりたいという思いを強くしました。」

うつ病・精神疾患の告知義務:精神疾患の有無を採用時に告知する法的義務は原則ありません。ただし、業務遂行に支障が出る場合や特定の職種(医療・運送等)では告知が必要なケースがあります。担当医や転職エージェントに相談した上で判断しましょう。

うつ病・休職経験者の転職を成功させるポイント

  • 主治医の許可を得てから活動する:医師の判断なしに活動を始めるのは危険。
  • 無理のないペースで進める:1日1社・週2〜3社程度の応募にとどめ、面接は少なくする。
  • 再発リスクの低い職場環境を選ぶ:残業が少ない・ハラスメントがない・フレックス制・リモートワーク可の職場を優先。
  • 転職エージェントに状況を正直に伝える:「体調への配慮が必要」と伝えることで、担当者が適切な求人を紹介してくれる。
  • 障害者手帳取得も選択肢に:精神障害者保健福祉手帳(3級)を取得することで、障害者枠での就労が可能になる場合がある。

転職活動中の体調管理のコツ

  • 通院・服薬を継続しながら活動する
  • 睡眠時間・食事・運動のリズムを崩さない
  • 不採用が続いても自己否定しない(転職活動は誰でも何度か落ちる)
  • 休むことを恐れない(体調が悪い日は活動を中断する)
編集部コメント:うつ病・メンタル不調からの転職は、一般的な転職より時間がかかることが多いですが、適切な環境への転職が回復・再発予防につながるケースも多いです。焦らず、自分のペースで進めましょう。転職エージェントへの相談は電話・オンラインで完結するものも多く、体調に合わせて利用できます。

よくある質問(Q&A)

Q. 休職中でも転職活動はできる?

A. 法律上は可能ですが、主治医の許可と体調が安定していることが前提です。

Q. うつ病歴があると転職は難しい?

A. 開示しない限り採用担当者は知ることができません。ただし長期間のブランクや頻繁な転職は説明が必要になることがあります。

Q. 復職と転職、どちらが良い?

A. 休職の原因が職場環境にある場合は転職が有効なことも多いですが、主治医・産業医のアドバイスを参考に判断しましょう。

関連記事