最終更新日:2026年4月|編集部調査

面接官が退職理由を聞く本当の理由

転職面接で必ずと言っていいほど聞かれる「退職(転職)理由」。面接官がこの質問をするのには明確な目的があります。それは「この人はまた同じ理由で辞めないか?」という離職リスクの確認と、「ネガティブな人材ではないか」の人物評価です。

だからこそ、退職理由はそのまま正直に答えれば良いというものではありません。事実を歪めずに、かつポジティブな表現で伝えるスキルが必要です。

退職理由を言い換える「ポジティブ変換の法則」

ネガティブな退職理由は、以下のように「より良い環境を求めた前向きな行動」として言い換えることができます。

本音(NG)言い換え(OK)
残業が多すぎたより効率的に成果を出せる環境でスキルアップしたかった
給与が低すぎた自分の市場価値に見合った評価をしてもらえる環境を求めた
上司との関係が悪かったよりフラットなコミュニケーションができる職場文化を求めた
会社の将来性が不安だった成長市場で自分の経験をさらに活かしたかった
仕事がつまらなかったより挑戦的な環境で専門性を高めたかった

退職理由の答え方「基本フォーマット」

退職理由は以下の3ステップで答えると自然で説得力が増します。

  1. 前職での経験・成果を一言で述べる
  2. 転職を考えるようになったきっかけ(前向きに)
  3. 応募先でどう実現したいか(志望動機につなげる)

退職理由の例文

スキルアップ・キャリアチェンジが目的の場合

「前職では5年間、Webディレクターとしてサイト制作の進行管理を担当し、年間30件以上のプロジェクトを完遂しました。その中でマーケティング視点での企画力が求められる場面に強い関心を持ちました。より上流のデジタルマーケティング戦略に携わりたいと考え、今回の転職を決意しました。」

会社の方向性との乖離が理由の場合

「前職は大手メーカーの営業として安定した環境で働いていましたが、デジタル化の波の中で会社の事業方針がアナログ重視のままで、自分が成長できる場が限られていると感じるようになりました。スタートアップで事業の最前線に携わりながら成長できる環境を求めて転職を決断しました。」

絶対にNGな答え方

  • 前職・上司・同僚の悪口を言う:品性を疑われ、自社でも同じことをすると思われる
  • 「なんとなく変化したかった」:主体性・計画性のなさを露呈する
  • 本音と建前が乖離しすぎている:深掘りされたときに答えに詰まる
  • 「前職が完璧だった」のに転職理由が矛盾する:「では今の会社を辞める必要はないのでは?」と突っ込まれる

複数回転職している場合の答え方

転職回数が多い場合、退職理由に一貫性を持たせることが重要です。「〇〇というキャリアの軸に沿って職を変えてきました」と説明できれば、「軸がある人」という印象になります。バラバラな理由で転職していると「飽きっぽい」「問題を起こして辞めてきた」という誤解を招きます。

まとめ

退職理由は「前向きな理由で転職を決めた」という文脈で伝えることが大切です。前職を否定せず、新しい環境での成長意欲を示すことで、面接官の「また辞めるのでは」という不安を払拭できます。事前に声に出して練習しておきましょう。

編集部コメント:退職理由は「本音」と「面接で話す内容」を分けて考えましょう。本音がネガティブでも、それをポジティブに言い換えるのは「嘘をつく」ことではなく「前向きに表現する」ことです。転職エージェントに添削を依頼すれば、より良い言い方を一緒に考えてもらえます。

よくある質問(Q&A)

Q:退職理由を正直に話すべきですか?

A:完全に正直に話す必要はありません。ネガティブな理由をそのまま話すと印象が下がります。本質的な理由は保ちつつ、前向きな表現に変換することをお勧めします。ただし嘘をつくのはNGです。

Q:「給与が低かった」という理由は話してもいいですか?

A:「より自分の貢献に見合った評価を受けたい」「成果を年収に反映させたい」という言い方に変換すると好印象です。単純に「給料が低かった」とだけ言うのは避けましょう。

Q:会社・上司の悪口を言ってしまうとどうなりますか?

A:前職への不満や批判は採用担当者に「この人もウチに来たら同じことを言うかも」と思わせます。どんな状況でも前職の批判は避け、自分の成長や次のステップに焦点を当てましょう。

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