転職活動は想像よりハードスケジュールになる
転職活動でまず覚悟しておきたいのが、スケジュールが一気に埋まることだ。複数の企業に書類を送ると、通過した分だけ面接が入ってくる。応募先が増えれば増えるほど、面接の数も比例して増える。その結果、平日の夜と週末がほぼ面接で埋まるという状況になりやすい。在職中に活動している場合は、仕事をこなしながらこのスケジュールを回すことになるので、負担は小さくない。
気が重くなる時期があるのは自然なことだ。ただ、ここで知っておきたいのは、動いた分だけ結果は返ってくるということ。応募数を絞りすぎると選択肢も成果も小さくなる。逆に、ある程度の覚悟を持って数をこなせば、その分だけ手応えのある結果につながりやすい。
だからこそ、転職活動は片手間で軽く、ではなく、一定期間しっかり時間を確保して臨むという前提で始めるのがいい。最初にこの覚悟を持っておくだけで、途中で思っていたより大変だと心が折れにくくなる。
年収交渉は「最初に数字を言い切る」
もう一つ、実際に交渉してみて分かるのが、年収の希望は最初にはっきり数字で伝えるのが効くということだ。ありがちなのは、相手の提示を待ってから考えよう、あまり高く言うと印象が悪いかも、と希望額を曖昧にしてしまうこと。だが、交渉の出発点となる数字を自分から示さないと、話は相手の提示額をベースに進んでしまう。
そこで有効なのが、最初にこの金額と決めて、はっきり伝えること。たとえば現在の年収プラス100万円のように、具体的な数字を交渉の入り口で出しておく。
転職エージェント経由だと交渉が進みやすい理由
特に転職エージェントを使っている場合、希望額を強めに伝えても話が進みやすいと感じる場面が多い。これには構造的な理由がある。エージェントの報酬は、決まった人の年収に連動する仕組みになっているのが一般的だ。つまり、あなたの内定年収が高くなれば、エージェント側の取り分も増える。だから、あなたの希望年収を企業に通すことは、エージェントにとっても利益になる。結果として、エージェントが交渉ごとであなたの味方になって動いてくれやすい。
もちろん、希望額が常に満額そのまま通るわけではない。最初の希望から多少下げられることはある。それでも、最初にしっかり高めの数字を出しておくことで、着地点が結果的に上がりやすくなる。何も言わずに相手の提示を待つより、自分から数字を置く方が得をしやすい。
まとめ
転職活動で事前に知っておきたいのは、次の2点だ。スケジュールはハードになる。複数応募すれば面接が一気に入り、平日夜と週末が埋まる。覚悟を持って臨み、動いた分だけ成果が返ってくると考える。そして年収交渉は最初に数字を言い切る。曖昧にせず現年収プラス何万円と入り口で示す。エージェント経由なら報酬構造上、味方になって交渉を進めてくれやすい。
転職は楽な作業ではないが、やるべきことをやれば、その分の手応えは返ってくる。これから動き始める人は、この2点を頭に入れておくと、現実とのギャップに戸惑いにくくなるはずだ。