最終更新日:2026年4月|編集部調査

労働基準法違反とは?主なケース

労働基準法は労働条件の最低基準を定めた法律です。以下のようなケースが違反に該当する可能性があります。

  • 残業代の未払い・不正計算
  • 有給休暇の不当な拒否
  • 労働時間の上限違反(月45時間超の残業の恒常化など)
  • 不当解雇・解雇予告手当の未払い
  • サービス残業の強要
  • 休憩時間の未付与

主な相談先一覧

① 労働基準監督署

労働基準法・労働安全衛生法違反の申告・相談窓口です。無料で相談でき、調査・是正指導も行います。匿名での申告も可能ですが、調査が進まない場合もあります。各都道府県の労働局に設置されています。

② 総合労働相談コーナー

厚生労働省が設置する総合的な労働相談窓口。ハラスメント・解雇・雇用形態など幅広い相談に対応。各都道府県の労働局・ハローワーク内に設置。無料・匿名で相談可能です。

③ 法テラス(日本司法支援センター)

収入が一定以下の場合、弁護士費用を立替してもらえる制度(民事法律扶助)があります。労働問題も対象です。全国に事務所があります。

④ 労働組合・ユニオン

個人でも加入できる「合同労組(ユニオン)」に加入することで、会社との団体交渉を行うことができます。残業代請求・不当解雇への対応に効果的な場合があります。

⑤ 弁護士(労働問題専門)

残業代の請求・不当解雇の争いなど、法的手続きが必要な場合は弁護士への依頼が最も確実です。成功報酬型(回収額の20〜30%)を採用している弁護士事務所も多く、初期費用なしで依頼できます。

残業代未払いの相談・請求の流れ

  1. 証拠の収集(タイムカード・勤怠ログ・メール・カレンダー等)
  2. 計算(自分で未払い額を算出)
  3. 会社に内容証明郵便で支払い請求
  4. 解決しない場合:労働基準監督署への申告または弁護士への依頼
  5. 労働審判・少額訴訟・通常訴訟
時効:残業代の請求権の時効は3年(2020年4月以降)。証拠が消える前に早めに動くことが重要です。

パワハラ・セクハラの相談先

パワハラ・セクハラは労働基準法ではなく、「労働施策総合推進法(パワハラ防止法)」「男女雇用機会均等法」が根拠になります。相談先は会社の相談窓口→外部の相談窓口(都道府県労働局)→弁護士・ユニオンの順で検討しましょう。証拠(メール・録音・日記)は必ず保存しておきましょう。

泣き寝入りしないために

「相談しても無駄かもしれない」「会社に悪く思われたくない」という気持ちから泣き寝入りしてしまうケースが多いですが、労働者の権利を守るための制度はたくさんあります。退職前でも在職中でも相談できます。

まとめ

労働基準法違反に気づいたら、まず証拠を集め、労働基準監督署や総合労働相談コーナーへの相談から始めましょう。法的手続きが必要な場合は弁護士・ユニオンへの依頼が効果的です。時効があるため早めの行動が重要です。

編集部コメント:労働基準法は「労働者を守るための最低基準」を定めた法律です。残業代未払い・有給取得妨害・パワハラなどは違法行為です。困ったときは労働基準監督署(0120-794-713)または弁護士に相談しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q:残業代が全く支払われない場合はどうすれば?

A:まず会社の上司や総務部に確認しましょう。それでも解決しない場合は労働基準監督署に申告・相談できます。過去2〜3年分の残業代を請求できる権利があります(消滅時効3年)。

Q:サービス残業を断ることはできますか?

A:できます。残業を命じるためには法的には「36協定(時間外労働協定)」の締結が必要で、残業代の支払い義務があります。適法な残業指示でも、上限規制を超える場合は断れます。

Q:労働基準法違反を会社に訴えると不利になりますか?

A:法律上、通報を理由にした解雇・不利益扱いは禁止されています。ただし実際にはリスクを感じる場合は、退職とセットで行動するケースが多いです。転職先を確保してから動く方が精神的に楽です。

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