給与明細の基本構成

給与明細は大きく「支給」「控除」「勤怠」の3つのブロックから構成されています。手取り額(実際に振り込まれる金額)は「支給合計 − 控除合計」で計算されます。

支給欄の各項目の意味

項目内容
基本給雇用契約で決められた固定給与。最も基本となる金額
残業手当(時間外手当)法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えた分の割増賃金
住宅手当住居費の補助として会社が支給する手当(非課税限度額あり)
通勤手当通勤にかかる交通費の補助(月15万円まで非課税)
家族手当扶養家族がいる場合に支給される手当
役職手当管理職等の役職に対して支給される手当

控除欄の各項目の意味

項目内容
健康保険料病気・怪我の際の医療費補助のための保険料(労使折半)
厚生年金保険料老後・障害・遺族年金のための保険料(労使折半)
雇用保険料失業時の給付のための保険料(労使で負担割合が異なる)
介護保険料40歳以上に発生する介護サービスのための保険料(労使折半)
所得税源泉徴収された所得税(年末調整で精算)
住民税前年所得に基づく地方税(翌年6月から天引き開始)
ポイント:社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)は標準報酬月額に基づいて計算されます。4〜6月の給与が高いと標準報酬月額が上がり、保険料が増加する仕組みです(4〜6月は残業を減らすと得という話はここから来ています)。

確認すべき3つのチェックポイント

① 残業代が正しく計算されているか

残業代は「時給換算×1.25倍(法定外残業)」以上である必要があります。みなし残業(固定残業代制)の場合でも、実際の残業時間がみなし時間を超えていれば追加支払いが必要です。計算方法は後述します。

② 標準報酬月額は正しいか

社会保険料の計算基礎となる標準報酬月額が正しく設定されているかを確認しましょう。昇給・降給・手当の変更があった場合は更新されているはずです。

③ 住民税の金額は前年の所得と一致しているか

住民税は前年所得に基づくため、前年に副業収入がある場合や控除を申告した場合は、その内容が正しく反映されているか確認しましょう。

電子給与明細への切り替え

近年は紙の給与明細から電子給与明細(Web上で確認)に切り替える会社が増えています。電子化されている場合でも、毎月必ず確認する習慣をつけましょう。給与明細は少なくとも5年間は保管することをおすすめします(税務調査等での証明に使える)。

まとめ

給与明細は毎月確認して支給・控除の内容が正しいかをチェックする習慣をつけましょう。残業代の未払いや保険料の計算誤りは、気づかないまま放置されているケースもあります。